京都の「Dari K」さんです。
数年前にウワサを聞いたときは、ついにそこまでやる店ができたのかとひっくり返る思いでしたが。
アジア(スラウェシ島)で穫れるカカオ豆にこだわり、生のままコンテナで買い付け店内で焙煎。
市販のクーベルチュールは使わずカカオバターも加えず
焙煎したカカオと生クリーム、最小限の砂糖だけで作るショコラ。
そこまでにいたる詳しいハナシは、ぜひ公式サイトでご確認ください。
予想以上にこじんまりしたお店でした。
贈答用ではないので箱は必要ないことを伝えると、個別の袋に入れてくれました。
これを開けたとたん、カカオの香りが広がって「おお」という印象。
トランペはされてないので、いわゆる「生チョコ」のスタイルですが
確かに今まで食べたことのない味わいでした。
カカオ「豆」なんだからナッツの風味が感じられて当然といえば当然。
だけど、ショコラでこんなに感じたことはなかったし
それがまた嫌みのないコクと深みで、うまいなあと思いました。
ちなみにこれが、購入した日に梅田の地下ロッカーに数時間放置し、帰宅後にすぐ開けた状態。
一晩冷蔵庫で保管し、翌日常温に戻して開封しましたが
初日のようなカカオの香りは感じられませんでした。
「お早めに召し上がってくださいね」と念押しされた訳は、ここにあるのかもしれません。
Dari Kさんのショコラはいわば生鮮食品です。
華やかなデザインはありませんが、カカオ本来のおいしさを楽しむショコラです。
シナモンやオレンジを合わせたタイプもおいしいですが、個人的には「ラジャ」や「ラトゥ」などなるべくシンプルなショコラが
本領発揮(笑)な感じでいいなーと思います。